ストレスを抱えている女性

「生理がやっと終わったと思ったのに、数日後にまた出血した」
「今月は生理が2回来たような気がする」
「少量だけれど、出血がだらだら続いている……」
40代、50代になると、これまでとは違う生理の変化に戸惑うことが増えてきます。
特に「終わったはずなのに、また出血した」という経験をすると、「これって更年期だから?」「何か病気があるのでは?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
周閉経期は、女性ホルモンの分泌が大きく揺らぐ時期です。そのため、月経周期や出血の量・期間が不安定になることは珍しくありません。ただし、「周閉経期だから、この出血も大丈夫」と自己判断してしまうのはおすすめできません。不正出血にはさまざまな原因があります。まずは「なぜ出血しているのか」を確認することが、これからの毎日を安心して過ごすための第一歩です。


なぜ周閉経期になると出血のパターンが変わるの?

周閉経期とは、閉経の前後を含む、女性の体が大きく変化する時期です。
この時期になると、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌が安定しにくくなり、排卵が起こる月と起こらない月が混在するようになります。その結果、それまで規則的だった生理周期にも変化が現れます。
例えば、生理がいつもより早く来たと思ったら、次はなかなか来ない。出血量が多い月もあれば、少量の出血だけで終わる。さらに、生理が終わったと思った数日後に、再び出血することもあります。
こうした変化は、周閉経期のホルモンの揺らぎによって起こることがあります。
「今までこんなことはなかったのに」と驚くかもしれませんが、40代以降の女性にみられる体の変化のひとつでもあります。

「生理の続き」と「不正出血」はどう見分ける?

患者さんからよく聞かれるのが、
「これは生理の残りでしょうか?それとも不正出血ですか?」
というご質問です。
実は、出血の色や量だけを見て、自分で正確に判断することは簡単ではありません。
「茶色だから古い血なので大丈夫」「少量だから心配ない」と思われることもありますが、色や量だけでは出血の原因まではわかりません。
大切なのは、いつ出血したのか、何日くらい続いたのか、どの程度の量だったのか、同じような出血を繰り返しているのかということです。
受診するときには、生理が始まった日や出血した日をスマートフォンや手帳などに記録しておくと、診察の際にも役立ちます。
「生理なのか不正出血なのかわからない」という状態でも構いません。わからないからこそ、婦人科で確認する意味があります。

周閉経期だからこそ確認しておきたい不正出血の原因

不正出血に悩む女性

周閉経期の不正出血には、ホルモンバランスの変化が関係していることが多くあります。
しかし、それだけではありません。
子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮腺筋症などが出血の原因となることもあります。また、子宮頸部や子宮内膜の病変など、治療や経過観察が必要な病気が隠れている可能性もあります。
ここで大切なのは、怖い病気を必要以上に心配することではありません。
「病気があるかもしれない」と悩み続けるのではなく、「病気が隠れていないかを確認する」ために受診する。
そう考えていただきたいのです。
特に周閉経期の不正出血では、子宮体がんなど、治療が必要な病気による出血ではないことを確認することがとても重要です。
これは出血の量や色など、自覚症状だけで判断できるものではありません。必要な検査を受けて原因を確認することで、「大丈夫だった」と安心できることもあります。

こんな出血があったら、一度婦人科へ

周閉経期には出血の変化が起こりやすいとはいえ、次のような場合には一度婦人科で相談してみましょう。
●生理とは違う出血を何度も繰り返している
●少量でも出血が長く続いている
●以前より明らかに出血量が増えた
●出血とともに強い腹痛や体調不良がある
●閉経したと思っていたのに再び出血した
もちろん、これらに当てはまるからといって、必ず病気があるということではありません。
だからこそ、不安を抱えたまま過ごすより、一度確認して安心することをおすすめします。

不正出血を繰り返す場合は「我慢する」以外の選択肢も

「検査をして大きな異常がなければ、あとは我慢するしかないのでしょうか?」
そんなふうに思われる方もいるかもしれません。
不正出血が頻繁に繰り返す場合には、原因や体の状態に応じて、出血をコントロールするための治療を検討できることもあります。
いつ出血するかわからない状態が続くと、白い洋服を避けたり、旅行や外出をためらったり、常にナプキンを持ち歩いたりと、思っている以上に毎日の生活へ影響します。
「病気ではないから我慢しなくてはいけない」ということではありません。
出血そのものがストレスになっているのであれば、そのつらさも含めて婦人科で相談してみてください。
症状を上手にコントロールできるようになることで、予定が立てやすくなり、毎日の不安が減り、気持ちまで軽くなることがあります。

医師からのワンポイントアドバイス

周閉経期には、生理周期や出血の変化が起こりやすくなります。だからといって、すべてを「更年期だから」と自己判断する必要はありません。一度原因を確認し、問題がないことがわかれば、その後の体の変化にも落ち着いて向き合いやすくなります。気になる出血があれば、まずは気軽にご相談ください。
「こんなことで受診していいの?」と思ったら、みすずレディースクリニックへ
「少し出血しただけだから……」
「もう止まったから受診しなくてもいいかな」
「婦人科へ行くほどのことなのかわからない」
そう思って、受診をためらっている方もいらっしゃるでしょう。
でも、不正出血は出血している最中だけが相談のタイミングではありません。
出血が止まっていても、いつ、どのくらい出血したのかをお話しいただくことで、必要な検査や今後の対応を考えることができます。
みすずレディースクリニックでは、不正出血の原因を確認し、必要に応じて経過観察や治療をご提案しています。
40代・50代は、不正出血だけでなく、ほてりや発汗、睡眠の変化、気分の揺らぎなど、周閉経期ならではのさまざまな変化が現れやすい時期でもあります。
「最近、なんとなく体が変わってきた」
そんな漠然としたお悩みでも大丈夫です。どうぞ一人で抱え込まず、ご相談ください。

まとめ|「いつもと違う」に気づいたら、それが相談のタイミング

周閉経期には、これまで規則的だった生理が乱れたり、生理が終わったと思った後に再び出血したりすることがあります。
多くはホルモンバランスの変化が関係していますが、不正出血にはさまざまな原因があります。
だからこそ、「更年期だから仕方ない」と決めつけず、一度原因を確認することが大切です。
検査を受けて問題がないとわかることも、大きな安心につながります。また、出血を繰り返して生活に支障がある場合には、症状をコントロールする方法を検討できることもあります。
「生理が終わったはずなのに、また出血した」
そんな体からの小さな変化に気づいたときこそ、ご自身の体と向き合うきっかけにしてみませんか。
不安な時間を長く過ごすより、原因を知って、安心して毎日を過ごすために。
みすずレディースクリニックは、周閉経期を迎える女性の体と心の変化に寄り添いながら、これからの日々をより安心して過ごせるようサポートしていきます。